興行:
- 興和華友シネマCoCoパーク
場所：
- 中国・深圳
現在、映画ファンは音響体験に大きな期待を寄せています。そのニーズに応えるため、私たちはDTS:Xイマーシブサウンドソリューションを劇場に導入し、リアルな音響効果でより没入感のあるものにしました。また、映画館の品質基準も向上させることができます。
背景
興和華友シネマCoCoパークは、中国深センのビジネス地区に位置しています。この映画館は、以前はFutian Broadway Cinemaとして知られており、2006年にオープンしました。2021年、新しい映画館のオーナーが引き継ぎ、GDC Technologyのシネマソリューションを選択、映像と音響をアップグレードしました。現在は、5つのスクリーンと8つのVIPスクリーンの劇場からなるマルチプレックスで、座席数は750席以上となっています。
課題
Futian Broadway Cinemaは、8年間の運営後、映画館としての競争力が低下したため、事業の売却を決定しました。現在の映画ファンは、鮮やかな色彩の明るい映像はもちろんの事、臨場感あふれるオーディオで映画を見たがっています。中国のアンケート調査でも、没入型サウンドへの要求が高まっていました。2020年の中国の映画市場は2019年よりも縮小したにもかかわらず、没入型サウンドシアターの興行収入は8000万人民元増加しました。没入型音響劇場の興行収入は、2019年の4.8%から2020年には8.4%に増加しています。競争力を維持するため、興和環球映画社は事業承継後、音響の全面的なアップグレードを決定しました。
ソリューション
興和花柳シネマのアップグレードは、主に2つの側面を持っています。1）音響体験と2）運営管理です。
まず、この映画館では、1つの客席にDTS:Xイマーシブオーディオシステムを導入、リアルな3Dサウンド体験を提供することで観客の没入感を高めています。イマーシブサウンドは、観客席の様々なスピーカーにある特定の音（オブジェクトと呼ばれる）を正確に特定します。映画制作者が意図したように、DTS:Xイマーシブサウンドは、前方から、天井から、あるいは観客を取り囲むように、観客に向かってあらゆる方向から聞こえてくるのです。深圳星河環球映画投資管理有限公司の副総経理である朱銘氏は、「現在、映画ファンは要求が高く、音響体験に対してより高い期待を持っています。彼らのニーズを満たすために、私たちはDTS:Xイマーシブサウンドソリューションを劇場に導入し、リアルな音響効果でシーンをより印象的で没入感のあるものにしています。また、映画館の品質基準も向上させることができます。」
興和花柳シネマは、GDC SR-1000メディアサーバーとCinema Automation CA2.0を採用し、運営管理を改善しました。朱銘氏は、「映画館のアップグレードは、映画鑑賞体験と映画館の運営効率の両方を向上させ、コストを削減することを目的としています。そしてそれは成功しました。」
5つの客席には、ディスクレスのCineCache 2TB（内蔵キャッシュメモリー）を搭載した超高信頼性のSR-1000 IMBが設置されています。IMBを導入したことで、プロジェクターがコンテンツを取り込むために無駄な時間や労力を費やす必要がなくなりました。CineCacheを搭載したSR-1000 IMBは、再生中に信じられないほど高速にコンテンツを取り込むことができます。1GbpsのLANを経由して、IMB間で再生を中断することなく、高速にコンテンツを転送することができます。IMB間で平均的な映画を転送するのにかかる時間は、わずか約30分です。
SR-1000IMBが設置された5つのホールは、GDCのシネマオートメーションCA2.0とシームレスに統合されており、これは自動劇場管理システムと数千の映画を集めた巨大ライブラリーの組み合わせです。CA2.0は、投影機器の電源ON/OFF、品質チェック、番組プレイリストの生成・更新、再生、番組キャンセル、サーバーストレージの容量整理の自動化、広告やキーなどの取り込み・送信を可能にする。自動化の一部は、映画館の機器の電源をインテリジェントにオン/オフする電源管理アダプター（PMA）と、投影品質、サウンドレベル、画面の明るさ、色などを監視する品質管理システム（QMS）によって実現されています。測定値が事前に設定された値と一致しない場合、QMSは速やかにオペレーターに警告を発します。
結果
グレードアップした興和花柳シネマは、2021年10月1日にオープン、すぐに映画ファンから好評を博しました。
– “前のブロードウェイの音響がすでに良かったが、座席も音響もさらに良くなった”
– “2時間の映画鑑賞はとても良かった！”
GDCのシネマオートメーションシステムCA2.0は、映画館の人員、ストレージハードウェア、人員のトレーニング時間を削減、映画館が顧客サービスなど他の分野に集中できるようにしました。